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2008
2008年1月23日(水) 兵庫県立芸術文化センター中ホール
「笑福亭鶴瓶落語会」
桂歌之助「阿弥陀池」
三増紋之助「江戸曲独楽」
笑福亭鶴瓶「青春グラフィティ松岡」
―― 中入り ――
笑福亭鶴瓶「死神」
今年で3回目、毎年1月に鶴瓶師の地元で開かれる落語会。
この会は鶴瓶師が前年取り組んだ小朝師からの宿題の大ネタがメインの会で、一昨年は「らくだ」で昨年は「立ち切れ線香」、そして、今年は「死神」でした。
それだけでなく、関西ではなかなかお目にかかれない東京の落語家や芸人をゲストに呼んでくださる有難い会で(笑)、一昨年の会で初めて立川談春師の「明烏」を聞きファンになりました。
昨年は紙切りの林家二楽師で今年は江戸曲独楽の三増紋之助師でした。
開口一番は歌之助師。
名ビラが見つからず、鶴瓶師が手書きで書いた名ビラがめくりに。
これを枕に「阿弥陀池」(東京では「新聞記者」)を。
歌之助師の落語は正統派というか例えて言うなら楷書のような落語という印象があります。
解り易いし頭に噺がスーッと入ってくるけど、面白味が少ない感じです。
今回のゲストの三増紋之助師はキャラがとてもいい(笑)。
思わず「紋ちゃん」と声をかけたくなる親しみあるキャラで、曲独楽の技術はもちろん話術も良かったです。
寄席と違って800名のホールでのこういう芸は見せ方が大変だと思いますが、棒で独楽を回しながら場内を一周したり、トトロのぬいぐるみを上に乗せた独楽がテーマ曲に合わせてロープの上を綱渡りするというパフォーマンス等で楽しませてくれました。
鶴瓶師は私落語の「青春グラフィティ松岡」を。
久しぶりに聴きましたが、面白さが増しているのは何故なんだ(笑)。
噺自体に変化が無いのに、以前より聴き易く面白くなっているというのがスゴイ!
改めて思いましたが、実在の人物の持つ作り物で無い面白さというのは何物にも勝る気がします。
本当に鶴瓶師は面白い人々と良い人間関係を築いていらっしゃる(笑)。
枕では司会を務めた紅白歌合戦の裏話をたっぷりと。
スキ○ス○ッチのアフロの方が鶴瓶師に髪型について相談したとかいろいろ(笑)。
殆どTVやラジオで話している内容でしたが、大勢の人々がいる空間で一気に聴くとまた楽しさが違うんですよね。
そして、トリは「死神」。
この噺を聴くのは今回で5回目ですが、やはりこの噺も今回が一番面白かったです。
この噺は演じ手によってサゲが違いますが、鶴瓶師以外に死神を女性に設定した方はいらっしゃるのかな。
私はこの設定で鶴瓶師の「死神」の評価が決まった気がします。
「死」に男女が絡むと、また違うものがそこに生まれるし深みが出ますからね。
正直な話、鶴瓶師は巧い落語家ではないと思いますが、間違いなく面白い落語家です。
それは、鶴瓶噺を基にした枕だけでなく、落語のアレンジ力が素晴らしいからだと思います。
チケットが取り難い落語家の1人ですが、できる限り生で落語を聴きたいと思わせる落語家です。
皆様も機会があればぜひ♪
「笑福亭鶴瓶落語会」
桂歌之助「阿弥陀池」
三増紋之助「江戸曲独楽」
笑福亭鶴瓶「青春グラフィティ松岡」
―― 中入り ――
笑福亭鶴瓶「死神」
今年で3回目、毎年1月に鶴瓶師の地元で開かれる落語会。
この会は鶴瓶師が前年取り組んだ小朝師からの宿題の大ネタがメインの会で、一昨年は「らくだ」で昨年は「立ち切れ線香」、そして、今年は「死神」でした。
それだけでなく、関西ではなかなかお目にかかれない東京の落語家や芸人をゲストに呼んでくださる有難い会で(笑)、一昨年の会で初めて立川談春師の「明烏」を聞きファンになりました。
昨年は紙切りの林家二楽師で今年は江戸曲独楽の三増紋之助師でした。
開口一番は歌之助師。
名ビラが見つからず、鶴瓶師が手書きで書いた名ビラがめくりに。
これを枕に「阿弥陀池」(東京では「新聞記者」)を。
歌之助師の落語は正統派というか例えて言うなら楷書のような落語という印象があります。
解り易いし頭に噺がスーッと入ってくるけど、面白味が少ない感じです。
今回のゲストの三増紋之助師はキャラがとてもいい(笑)。
思わず「紋ちゃん」と声をかけたくなる親しみあるキャラで、曲独楽の技術はもちろん話術も良かったです。
寄席と違って800名のホールでのこういう芸は見せ方が大変だと思いますが、棒で独楽を回しながら場内を一周したり、トトロのぬいぐるみを上に乗せた独楽がテーマ曲に合わせてロープの上を綱渡りするというパフォーマンス等で楽しませてくれました。
鶴瓶師は私落語の「青春グラフィティ松岡」を。
久しぶりに聴きましたが、面白さが増しているのは何故なんだ(笑)。
噺自体に変化が無いのに、以前より聴き易く面白くなっているというのがスゴイ!
改めて思いましたが、実在の人物の持つ作り物で無い面白さというのは何物にも勝る気がします。
本当に鶴瓶師は面白い人々と良い人間関係を築いていらっしゃる(笑)。
枕では司会を務めた紅白歌合戦の裏話をたっぷりと。
スキ○ス○ッチのアフロの方が鶴瓶師に髪型について相談したとかいろいろ(笑)。
殆どTVやラジオで話している内容でしたが、大勢の人々がいる空間で一気に聴くとまた楽しさが違うんですよね。
そして、トリは「死神」。
この噺を聴くのは今回で5回目ですが、やはりこの噺も今回が一番面白かったです。
この噺は演じ手によってサゲが違いますが、鶴瓶師以外に死神を女性に設定した方はいらっしゃるのかな。
私はこの設定で鶴瓶師の「死神」の評価が決まった気がします。
「死」に男女が絡むと、また違うものがそこに生まれるし深みが出ますからね。
正直な話、鶴瓶師は巧い落語家ではないと思いますが、間違いなく面白い落語家です。
それは、鶴瓶噺を基にした枕だけでなく、落語のアレンジ力が素晴らしいからだと思います。
チケットが取り難い落語家の1人ですが、できる限り生で落語を聴きたいと思わせる落語家です。
皆様も機会があればぜひ♪
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